あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。(マルコの福音書 12章 30節)
(創世記17章より)
神はアブラハムに祝福の契約のしるしとして、民に割礼を施すように命じる。割礼は、人間が神様の前にあるべき心の姿を現していると言える。「あなたがたは心の包皮に割礼を施しなさい。もう、うなじを固くする者であってはならない」(申命記 10章 16節)とあるように、神様の前に心をさらけ出し、神様から頂くのでなければ人間は何も持ちえないこと、神様の前に立つこともできないものであることを認めて、悔い改め、神様の憐れみを乞う。神の前の言わば物乞いの心こそが、神に受けれられ、神に喜ばれるもの。人間は、キリストによってのみ心の覆いを取り除いていただいただける。そうして神と愛の関係の中に生きること、それが人間の一番の祝福なのである。