神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、
すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
(ローマ人への手紙 8章 28節)
(使徒の働き 23章11-16節より)
ユダヤ人たちは徒党を組み、パウロを殺すまでは飲み食いしないとまで誓うほどに殺意を燃やし、祭司長、長老たちと手を組んでパウロを殺そうという計画を立てた。しかしパウロの甥がその策略を耳にする。この青年はパウロの身を案じ、情報収集に奔走し、命の危険を賭してパウロや千人隊長のところに知らせることで、パウロを救ったのである。
「すべてのことがともに働いて益となる」ということばは、数々の迫害や危険な目に遭ってきたパウロが、神からローマに宣教に行くことを告げられて、ローマに行くことを心待ちにしながら書いたもの。益というのは、自分の思い通りに事が運ぶということではなく、神にとって最善がなされるということ。
神は「勇気を出しなさい」(11)と私たちを励ましてくださる。神が自分を今、ここに置かれていることの意味を受け止めるとき、神はみこころのために、私たちを用いてくださる。