ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。(ヨハネの福音書 1章 14節)
(ルカの福音書 2章8-14節より)
ベツレヘム郊外の野原で野宿で夜番をしている羊飼いたちのところに天使が現れ、彼らは天の栄光に照らされた。当時は社会的に低辺にいたといわれる名も無い彼らであったが、「低い者を高く引き上げられ(ルカの福音書1章52節)る神に選ばれ、一番初めに救世主誕生の知らせが告げられた瞬間であった。
「この方こそ主キリストです」(11)と示された方のしるしは、「布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりご」(12)であり、すなわちイエス・キリスト以外には救い主はいないということがはっきりと語られている。
そして羊飼いたちは、御使いと一緒に現れたおびただしい数の天の軍勢による神の賛美を目の当たりにする。
「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」(14)
救い主によって神と人、人と人の間に神の平和が築かれていく「再創造」の始まりである。キリストを心の中心に迎えるならば、キリストの光に照らされ、主の栄光に包まれる歩みがその時から始まるのである。