ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。
(コリント人への手紙第一
15章 10節)
(ガラテヤ人への手紙
4章12-18より)
パウロは、真の福音から離れ律法主義に逆戻りしようとしているガラテヤ教会の人々に、「あなたがたも私のようになってください」と語る。厳格なユダヤ教徒であったパウロがキリストに出会って律法から開放されたように、あなたがたも自由になってほしいという願いからの訴えであったことだろう。
自分を「ほんとうにみじめな人間」であり「罪人のかしら」であると自覚していたパウロは、キリストに出会ったことで、キリストのしもべとして変えられた。そして、すべての人のしもべとなりそのいのちをささげキリストの御霊によって、パウロはすべての人に仕える者となった。
自分が神の恵みによって変えられたように「あなたも私のようになってください」というこのパウロのこの願いは、同時に神が私たちに求める願いなのである。