母に慰められる者のように、わたしはあなたがたを慰める。(イザヤ書 66章 13節)
(イザヤ書 66章 8-14節より)
バビロン捕囚などで苦しめられ傷ついた民に、神は希望のメッセージをイザヤに語る。
「シオンは、産みの苦しみと同時に子たちを産む」(8)。シオンは神の臨在がある場所の象徴であり、そこで人は神に触れられ、神を信じ、一瞬にして真の神の民として生まれ変わる。「エルサレムとともに喜べ」(10)。このエルサレムは教会と捉えることができる。一人の人が救われるとき、教会に、そして天上にも喜びが湧き上がる。「わたしは川のように繁栄を彼女に与え、あふれる流れのように国々の栄光を与える」(12)。この「繁栄」はシャロームという語で、神の懐において私たちは真の「平安」「平和」に満たされることができる。神の愛は母親の愛に例えられることがあるが、人間の母親以上に完全な愛をもって神は私たちを愛し、完全な慰めを与えてくださる。
母親の胎から人間として生まれ出て、神の霊によって新しく生まれ神の子どもとされることを感謝しつつ歩みたい。