私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です。
(ローマ人への手紙 1章 16節)
(ガラテヤ人への手紙3章11~14節より)
キリスト教の基本的な、そして重要な教義がまとめられているともいえる箇所。キリストを信じるだけでなく律法の行いを全うすることが必要であると説く誤った教えに揺り動かされている教会に、パウロははっきりと「義人は信仰によって生きる」と、人は信仰によってのみ神に義と認められることを強調する。
「キリストは、ご自分が私たちのためにのろわれた者となることで、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました」(13)とあるように、キリストの十字架は、信じる者を神ののろいから完全に贖うみわざである。
私たちは「信仰によって約束の御霊を受ける」(14)。御霊によって乙女マリアが救い主を胎に宿したように、御霊が私たちのうちに宿るとき、そこに神のみわざが現される。この約束を覚えて歩みたい。