見よ。なんという幸せなんという楽しさだろう。
兄弟たちが一つになってともに生きることは。
(詩篇 133篇 1節)
(創世記25章より)
妻リベカに子どもが出来ずに、このままではアブラハムの子孫が増え広がるという神のみこころが成就しないのではと憂慮したイサクは、神に必死に祈る。その祈りに神は答えられ、リベカは双子を妊娠する。しかし、その双子が胎内でぶつかり合っていることで今度はリベカが心配し、「こんなことでは、いったいどうなるのでしょう」と主のみこころを求めて祈る。主からは、二人の子はそれぞれ国民となっていくが、兄が弟に仕えるという、対立が続いていくことが語られた。
兄弟の対立は人間の罪の現れであり、その罪が国同士の戦争という悲劇を招いていく。そのようなこの世に、キリストこそがその贖いによって人を新しく造り上げて平和を実現してくださる(エペソ人への手紙 2章 14〜17節)。真の平和は、争いがないことではなく、一つになって愛し合うことであり、そこに本当の喜び、楽しみ、幸福がある。
神は私たちの祈りを用いることによって、私たちを神のみこころの成就に参与させてくださる。今、本当の平和を作り出す者としての祈りをささげたい。