あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。
(詩篇 37篇 5節)
(使徒の働き 19章より)
パウロは、エペソでの伝道に区切りをつけて、「マケドニアとアカイアを通ってエルサレムに行く」という計画を立てるが、それは「御霊に示され」(21)てのことであった。もちろん彼はさまざまな状況を鑑みて宣教計画を立てるはずだが、最終的には神の御霊に任せていたということである。神にこの身を委ねてこそ、神は私たちを用いられるのである。
そのころ、エペソの街中に大変な騒ぎが起こった。ギリシャの女神アルテミスの神殿の模型を作る銀細工人たちが、パウロが商売を邪魔していると言って騒乱を起こしたのである。聖書は「この道のことで」(23)、と記しているが、これは、キリストを信じる信仰のこと。私たちがキリストに従う時には、必ずこの世との摩擦は生じる。それはこの世の法則とは違う法則に生きるからである。
エペソの町の書記官が群衆を静めて、パウロは御霊に示された道を進むことになるが、それは神の配剤のうちに事が進んだのである。
結局のところ私たちは、主に、「この道」を委ねていくしかない。主が共に歩んでくださり、何よりも確かな御手をもって導いてくださるのだから。