主を呼び求める
私は声をあげて主を呼び求める。
すると主はその聖なる山から私に答えてくださる。
(詩篇 3篇 4節)
(詩篇28篇1-5節より)
国の指導者として、また信仰者としていつも苦悩のなかにあったダビデは、「主よ私はあなたを呼び求めます」「私の願いの声を聞いてください」と神に呼び求めている。ダビデが最終的にすがる相手はまことの神であった。また、「彼らの行いとその悪にしたがって彼らに報いて……報復してください」と神に敵対するものへの復讐を祈る。これは個人的な恨みからというよりも、地上において神の国と義が実現するようにと求める神の民としての祈りである。
人類は、神に反逆し敵対し罪人となり、死と滅びに向かうものとなったために、苦悩を背負うようになった。その叫びに答えて、神はひとり子キリストをこの世に送り、十字架で死なせることで、人間を罪の呪いから開放してくださった。
神は今も私たちの叫びの声を聞かれ、答えてくださる。この神にすがって歩むことができるとはなんと幸いなことであろうか。