柔和で穏やかな霊という朽ちることのないものを持つ、心の中の隠れた人を飾りとしなさい。それこそ、神の御前で価値あるものです。
(ペテロの手紙第一3章4節)
(創世記23章より)
創世記23章では、「サラの生涯、サラが生きた年数は百二十七年であった」と、アブラハムの妻サラが死去したことが記されている。アブラハム「悼み悲しみ、泣いた」と記されているのはこの箇所だけであり、彼がどんなにサラを愛していたかがわかる。
人類の代表として神様の祝福の約束を受け取ったアブラハムに生涯連れ添ったサラ。自身にも夫にもそれぞれ弱さがあり失敗を繰り返しながらも、神様の約束が成就するために一心同体の夫婦として神に仕え、神に用いられた。サラなしでは神の約束は成就しなかった。のちにペテロはサラを「神に望みを置いた敬虔な女」として記している。そのサラの埋葬のためにアブラハムは必死に土地を得ようとする。それは、神の愛と哀れみによる祝福を記念するためであった。
私たちが信仰によって内面から美しく麗しく生き、神が愛と哀れみのゆえに祝福してくださることをあかしできるとしたら、それこそが最高の生涯ではないだろうか。