そして、「キリストは苦しみを受け、死者の中からよみがえらなければならなかったのです。私があなたがたに宣べ伝えている、このイエスこそキリストです」と説明し、また論証した。(使徒のはたらき17章3節)
パウロとシラスの第二次宣教旅行において、二人はギリシャのテサロニケのユダヤ人の会堂で人々に“聖書に基づいて”語った。そして、聖書から話したことは、あの十字架で処刑され、よみがえったイエスこそがキリストであるということ。宣教の働きは、とこしえに変わらない神のことばである聖書からキリストを語ること。悪霊でさえ、神から目をそらせようとキリストのわざのような奇跡を行うことができる。聖書のことばを抜きにして不思議な体験を語ることは、サタンの罠にかかる危険をはらんでいる。
二人を家に招き入れていたヤソンは捕らえられてしまうなど、テサロニケでの迫害は激しくなる。しかし後にパウロがテサロニケ教会に「いつも喜んでいなさい」と手紙を書き送っている。私たちは聖書の中にいつも本当の希望を見出していくことができるのである。