「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」と万軍の主は言われる。(ゼカリヤ書 4章 6節)
パウロがローマの市民権を持っていることを知った長官たちは、不法にパウロとシラスを捕らえてむち打ち、投獄したことを咎められることを恐れ、二人をなだめるために出向いていく。それはローマの権威を恐れての行為だったが、人間がまことに恐れるべきは、神の権威である。牢獄の扉が開き鎖が解けたときに、そこから逃げ出さなかったのも、捕らえられる前にローマ市民であることを明かさなかったのも、様々な理由が考えられるが、一つ言えるのは、神の権威に自分を委ねていたということ。そして晴れて釈放された二人は、兄弟たちのもとに行き、「忍耐と励ましの神」(ローマ15:5)にあって、皆を励ましたのであった。この神の権威のまえにひれ伏し、この神の霊によって歩み、神の慰め、励ましを届ける者として歩んでいこう。