勝利を得る者は、これらのものを相続する。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。
(ヨハネの黙示録 21章 7節)
(創世記21章より)
ようやく初子イサクを授かったサラだが。女奴隷ハガルの子イシュマエルがイサクをからかっているのを見て怒り、彼女を追い出すように夫アブラハムに訴える。イシュマエルも我が子であることから思い悩むアブラハムだったが、イサクもイシュマエルも祝福するという神の語りかけにより、妻の言うことを受け入れる。自らの不信仰や人間的な良さから家庭内のいざこざを招いたアブラハムだったが、神はどこまでもアブラハムとその子孫を憐れまれたのだ。
この出来事は、神の民であるユダヤ人がキリストを殺すまでに不信仰に陥ったが、異邦人が祝福されることによって神はユダヤ人に妬みを引き起こし、結果的にすべての民を救うという人類救済のご計画の縮図と見ることもできる。「アブラハムは非常に苦しんだ。それが自分の子にかかわることだったからである」(創世記21:11)とあるが、アブラハム以上に、神はすべての人を我が子のように思い、苦しまれた。そしてキリストはご自身のいのちを捨ててくださった。ここに真実の神の愛がある。キリストを信じる者を、神は、アブラハムの信仰を受け継ぐ者として、祝福してくださるのだ。
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