主はあなたがたを最後まで堅く保って、私たちの主イエス・キリストの日に責められるところがない者としてくださいます。(コリント人への手紙第一 1章 8節)
(ヨハネの福音書13章より)
過越の祭りの前のこと、この地上での最後の時が近づいたことを知っておられたイエス様は、弟子たちの足を洗って回った。弟子たちは驚き、とまどう。人の足を洗うというのはしもべの仕事であるからだ。神の子キリストが人に仕え人の身代わりになって死ぬために地上に降りてきた、それがイエス様であることをこの行為が物語る。ペテロは「私の足を洗わないでください」と遠慮するが、イエス様は「わたしがあなたを洗わなければ、あなたはわたしと関係ないことになります」ときっぱりと言う。人はキリストを信じるだけで神の前にきよい者とされ神の子の特権をいただく。しかし同時にイエス様は私たちに、「わたしにとどまりなさい」「わたしの愛にとどまりなさい」とキリストとの関係をずっと保つように説く。キリストこそが、この世で生きていく私たちの足元を洗いきよめつづけてくださるお方。いつも私たちの足をキリストのもとに置く、それが揺るがされない、生き方なのだ。
イエス様は、弟子たちを最後まで愛されたように、私たち一人ひとりに永遠に余すところなく愛を注いてくださるお方。このキリストにとどまり続ける、キリストとつながりつづける、このいのちに私たちがいきること。それがキリストの愛に応える生き方ではないだろうか。