わたしの父がわたしに与えてくださった者は、すべてにまさって大切です。だれも彼らを、父の手から奪い去ることはできません。
(ヨハネの福音書 10章29節)
執拗に議論をふっかけてくるユダ人たちに対して、イエス様は、ご自分のことばを聞き、父なる神のみわざを見ても信じられないのは「わたしの羊の群れに属していないから」だと鋭く指摘する。これは選民意識を持ったユダヤ人の心を深くえぐる言葉であったろう。人は、生まれや行いによるのではなく、神の救いを受け入れることによってのみ、神の国に入ることができる。
この記事から、神様にとって、私たち人間は「すべてにまさって大切」(29)であり、滅びではなく永遠のいのちを得てほしいという神様の強い願いを窺うことができる。