それで、たいせつなのは、植える者でも水を注ぐ者でもありません。成長させてくださる神なのです。(Ⅰコリント 3:7)
「パウロ派」「アポロ派」という派閥争いをしていたコリント教会のメンバーに対し、パウロは、まるで「肉に属する人、キリストにある幼子」であると痛烈な皮肉を込めて叱責する。パウロが開拓し、アポロが指導者として立てられたが、ふたりとも「あなたがたが信仰に入るために用いられたしもべ」に過ぎないと語り、「成長させたのは神です」と、教会の主権は神にあることを明言する。「植える(伝道する)者と水を注ぐ(指導する)者は、一つ」であり、同じ神の御旨を行う者を分裂・分派の要因としてはならない。
パウロは、「あなたがたは神の畑」であると語る。神を信じる私たちは、神が所有する畑の、一人ひとりが違う、いろいろな種類の作物の種であり、同時に、一人ひとり違う働きを担う農夫である。作物ならば、しっかりと根づいていればいい。農夫であれば、土を耕し種を蒔いて水をやればいい。あとは神が成長させてくださり、神が収穫を喜んでくださる。
畑の所有者である神が、育ててくださり、収穫を喜んでくださる。成長させてくださる神に期待していこう。