御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。(ルカの福音書2:10)
ベツレヘム郊外で野宿で夜番をしていた羊飼いたちに天使が現れ、長い間民が待ち望んでいた救い主が誕生したことを告げる。「良い牧者」であり、同時に「世の罪をより除く神の子羊」となるキリスト。神殿でささげられる傷のない羊を飼育するためにも細心の注意を払って夜番までしていた彼ら羊飼いたちに、まず最初に救い主の誕生が告げられたのである。
天使は「この民全体に与えられる、大きな喜び」を告げ知らせると語る。そして羊飼いたちは、おびただしい数の天の軍勢が現れて、「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように」と神を賛美する有様を目の当たりにする。神の栄光を表し、平和を作る者となることが、神のみこころであり、私たち人間の最大の喜び。罪を犯し、羊のようにさまよっていた人間に再びこの喜びをもたらしてくださったキリストに感謝しよう。