あなたがたは、牢につながれている人々と苦しみをともにし、また、自分たちにはもっとすぐれた、いつまでも残る財産があることを知っていたので、自分の財産が奪われても、それを喜んで受け入れました。(ヘブル人 10:34 )
(創世記14章より)
財産や家畜が増えて、叔父のアブラムと一緒に生活するのが難しくなったロトは、見るからに肥沃で麗しいソドムとゴモラの地方を選択し移り住む。しかしその土地が外国からの襲撃により、財産はすべて略奪され、ロト自身も連れ去られてしまう。ロトは「自分のためにヨルダンの低地全体を選んだ」(14:11)のだが、「自分のために蓄えても、神に対して富まない者はこのとおりです」(ルカ12:21)という、イエスのたとえ話のような結末になってしまう。
私たちは、移ろいやすく、やがて朽ちていく地上の財産に心を奪われるの出なく、「自分のために、天に宝を蓄えなさい」(マタイ6:20)というイエスのことばに従い神の前に富むものとして歩みたい。「あなたがたが新しく生まれたのは、…生きた、いつまでも残る、神のことばによる」(Ⅰペテロ 1:23)とあるように、この永遠に変わらない「キリストにある豊かないのち」という財産を持つことこそ、本当の喜びに生きることなのだ。