神から出た者は、神のことばに聞き従います。(ヨハネの福音書8:47)
イエスはご自分のことを「わたしが『わたしはある』であること、また、わたしが自分からは何もせず、父がわたしに教えられたとおりに、これらのことを話していたことを、あなたがたは知るようになります」(8:28)と、かつて神がモーセにご自身のお名前を明かされたその名をもって、イエスご自身が父なる神から遣わされたことをユダヤ人に語る。しかし、彼らは悟らない。その理由を「わたしのことばに聞き従うことができないから」(33)であるとし、さらに、「あなたがたは、悪魔である父から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思ってい」(44)ると、糾弾する。聖書に精通していても、まことの神を父としないで、「偽りの父」(44)である悪魔を父としていると、真理を悟ることはできない。
わたしがわたしの父の戒めを守って、父の愛にとどまっているのと同じように、あなたがたもわたしの戒めを守るなら、わたしの愛にとどまっている」(15:10)というイエスのことばのとおり、まことの神を父とし、そのみことばにとどまるときに、私たちは「喜びで満ちあふれる」(11)人生を歩むことができる。