神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。(Ⅰコリント10:13)
コリント人への手紙第一10章より
パウロは、旧約聖書の民の失敗から、偶像崇拝者となってはならないことを強く語る。彼らは、姦淫を師、主を試み、主に不平不満をつぶやいたことにより、多くの者がいのちを落とした。これらのことは、「11,これらのことが彼らに起こったのは、戒めのためであり、それが書かれたのは、世の終わりに臨んでいる私たちへの教訓とするためです」(11)であるとパウロは語る。これらの根っこにあるのは、人の心に巣食う、神を神と認めない心、すなわちそれは偶像礼拝なのである。だから十戒のはじめには、「あなたは、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」(出エジプト2:3)と教えられている。
神は、「試練とともに脱出の道も備えて」くださる。誘惑や試練から逃げる、遠ざかるべき時がある。そしてすべては神の手のうちにあることを思い、最後の勝利、すなわち天の御国に行くことを目指して、私たちは歩んでいこう。