あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちと主とにならう者になりました。(Ⅰテサロニケ1;6)
当時のギリシャでは、クリスチャンになるということは、迫害や、いのちの危険にさらされることさえあった。しかし、それでも信仰を表明し、教会に加わったのは、そんなものには負けない、ほんとうの喜び、聖霊による喜びがあったからこそではなかったか。
パウロ自身も、信仰のゆえに投獄され、むち打たれ、死に直面し、伝道旅行で移動の際には難船、盗賊に遭うことなど、幾度も艱難辛苦を経験した(Ⅱコリント 11:24−27)。その彼が、今も迫害にさらされているテサロニケ教会に宛てて書いた手紙の中で、こうも語る。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい」(Ⅰテサロニケ5:16-18)。これは、「どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました」(ピリピ4:11)と告白している彼だからこそ言える励ましのことばではないか。
パウロのことばは、今でも私たちを励ましてくれている。どのような状況の中でも私たちは、この世のものとは違う「聖霊による喜び」で満たされることができる。神の恵みに感謝。