主はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。あなたがこの時代にあって、わたしの前に正しいのを、わたしが見たからである。(創世記7:1)
箱舟の建造が終わった頃、 再び主はノアに語られる。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい」(7:1)。ノアは、神のことば通りに全家族とすべての動物や鳥も舟に乗せた。「そして、大雨は、四十日四十夜、地の上に降った。」(11)
このノアの洪水の出来事は、神の前に正しく歩むようにとの私たちへの警告である。人はやがて終わりの日に神のさばきの座の前に立たせられるが、「義人はいない。ひとりもいない」(ローマ3:10)とあるように、誰一人神の前に正しいと認められる者はいない。ただ、神が用意してくださったイエス・キリストの救いの方法にすがるしかない。ノアがすべて神のことば通りに行ったように、神の救いの招きに応えることしかできない。
また、聖書では「四十日四十夜」は、試練の期間として度々登場するが、「水の中を通るときも、わたしはあなたと共にいる。大河の中を通っても、あなたは押し流されない」(イザヤ43:2 )とあるように、私たちがどんな苦しみや悩み、危険の中にあっても、神はともにいて守ってくださる。
「ノア」という名前は「休息」「慰め」といった意味があり、やがてイエス・キリストがまことの安息をもたらすことを暗示している。このキリストの救いに招かれている幸いに、感謝していこう。