そして、私たちは、もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします。(使徒の働き6:4)
教会でひとつの問題が持ち上がった。食事の配給のことでなおざりにされていた人がいるのだという。この頃には信者の数は数万人に膨れ上がり、12人の使徒たちだけでは到底手が及ばない事柄が出てきたようだ。そこで使徒たちは、神のことばを後回しにすることがあっはならないと、弟子たちの中から七人を選び、実務を担当することとした。
担当者を選ぶ条件は、「御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人」。知識やスキルを持っていることよりも、神と親しく歩んでいることが最優先とされた。神が人を用いるとき、まさに「神は、心を見る」(Ⅰサムエル15:16)のである。
そして、みことばが語られることこそが教会の核であり、それがおろそかになってしまうのでは、それはもう教会とは言えない。実務担当者を選んだことで、使徒たちは「もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むこと」(4)となり、その結果「神のことばは、ますます広まって行」った(7)。
祈りとみことばの両輪により、教会は前進し、福音が広がっていく。自分自身がまず神と親しい関係であり、神の使命に忠実でありたい。