羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。(ルカの福音書 2:20)
御使いたちに救い主の誕生を知らされた羊飼いたちは、急いでベツレヘムに出かけ、ついにみどりごとを捜し当てた。 「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります」(マタイ7:7)とあるように、真理を求めていく者はそれを見出すことができる。聖書の中にある宝を求めつつ神のことばを読んでいくとき、たくさんの恵みを見出すことができる。そして、「羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた」(17)。周りから卑下されていた彼らだが、わだかまりや立場の違いなどは、もうどうでもよくなっていた。自分に臨んだ神のことばの素晴らしさに心満たされ、それを伝えずにはいられなかった。そのことばを聞いて、「マリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」(19)。かつて天使によって救い主が胎に宿ることを告げられていたマリヤは、まさに神のことば通りに物事が進んでいること、そして、今生まれたこの男の子が、これから先、どのように人としての歩みをしていくのか、なぜ救い主を誕生のために自分が選ばれたのかを思い巡らしていたのか。
このクリスマスの出来事は、私たちにも起こる。聖霊によって、私たちのうちに信仰の種が撒かれ、それはやがて大きな木となり、多くの実を結ぶようになっていく。「羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った」(20)。私たちも神のことばどおりになっていくみわざを期待しながら、神をあがめ、神を賛美しながら歩んでいこう。