しかし、真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。(ヨハネの福音書4:23)
決して渇くことがない永遠のいのちへの水を与えるとのイエスのことばに、サマリヤの女は、「その水を私に下さい」 と願い出る。イエスの「あなたの夫をここに呼んで来なさい」という唐突なことばには「夫はいない」と答えるが、すでに5回の結婚歴があり、今一緒にいる男性は夫ではなことをイエスに見抜かれてしまう。人目を避けて暑い日中にこの井戸まで来たのは、身持ちの悪い女としての周囲の視線を気にしてのことであろう。女性は、イエスを預言者だとみなし、サマリヤ人はとユダヤ人の礼拝の場所ということに話題を移すと、イエスは、場所に制限されない、真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が到来したことを語る。女性のメシヤの来臨の言及に、イエスは「このわたしがそれです」と明言する。対象さえもよくわからずに礼拝していた者の目の前に、救い主がはっきりと現れてくださったのだ。今私たちは、新しい霊によって、直接イエスを拝することができる。霊とまことによって主を礼拝していこう。